元朝日新聞記者の吉竹幸則氏(60)が古巣の朝日に対し、
謝罪記事と慰謝料等3000万円を求める訴訟を起こしたことが、
10月中旬、各紙で一斉に報じられた。
「吉竹氏は建設省(当時)の内部資料を入手し、
無駄な公共事業とされていた長良川河口堰の必要性を
強調していた建設省の説明に、根拠がないことを掴んだ。
が、朝日社内の『報道弾圧』のため、その事実が90年以降、
まともに記事化されなかったとして提訴したのです」(司法記者)
当の吉竹氏が憤る。
「私は、ジャーナリストとして読者に真実を知ってもらうために
取材し、完全に裏付けも取った。
それなのに、社の都合で真実を伝えることができなかった。
役人と昵懇の上司が記事を止めたのかもしれませんが、
これでは、もはや朝日はジャーナリズム機関と言えない。
何度も上層部に記事化を訴えましたが、
納得できる説明がなかったどころか、
私は記事を書く立場から外され、昇進も見送られた」
一方の朝日の反論。
「社内での『報道弾圧』などは一切ありません。
詳しくは、裁判の中で明らかにしていきます」(広報部)
それにしても、20年近くも前の「報道弾圧」を忘れないとは、
一体、どんな記者だったのか。
「警察、司法担当が長く、ネタを取ってくる優秀な記者でした。
調査報道に熱心で、取材先に喰らいついたら離れず、
昔からねちっこかった。
その粘着体質ゆえに、辟易している幹部も多い。
“そんなに文句があるなら、
訴えるより先に他所の媒体にでも記事を載せるのが
ジャーナリストじゃないか”と」(朝日OB)
こうした声に対抗すべく、
吉竹氏は訴訟と並行して、
問題の記事を公にする準備も進めているのだという。
凄まじき執念――。
(記事引用:週刊新潮)
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